組合を辞めようかと考えている
辞めたらどういったデメリットがあるのか知りたい
他にも何か情報があれば知りたい
こういった疑問にお答えします。
なお、『組合を辞めたいというあなたに知っておいてほしいこと』と題して、詳しい記事を書いていますので、そちらも参考にしてください。
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結論
基本的に組合はあなたの味方です。万が一あなたに何かあったときに後悔しないためにも、辞めるか辞めないかは慎重に決めましょう。
記事の信頼性
筆者は某県庁の行政職員(技術職)として3年間働きました。
主な担当業務は公共事業で、事業の計画をたてるところから実際に工事を発注して契約するのが主な仕事でした。
現在はブロガー、webエンジニア、ライターとして生きています。
なお、筆者は組合には加入しなかったので、組合を辞めた友達の話をもとにこの記事を書いておりますのであしからず。
それでは早速見ていきましょう。
組合員辞めたらどうなるの?
労働組合を辞めたいとは思っているけど、辞めた後のことを考えると少し躊躇してしまうというあなた。実際辞めるとなったら想定されうることをひとつずつ整理してみましょう。
そもそも組合というものは弱い立場の人を孤立させないため(=組織の中で困っている人、弱い立場の人を助けるため)にあります。
組合を辞めたことに起因して、ひどい待遇を受けるようなことがあればそれはつまり組合の存在意義を揺るがしかねないことにつながります。
困っている人を助けるための組織が逆に人を困らせるようなことがあっては笑止千万です。
組合の存在意義を理解し、誠意を持って組合の活動に取り組んでいる人であれば差別したり、ひどい仕打ちをするようなことはないはずです。
実際、組合を辞めた友達にも話を聞きましたが、そういったことは皆無だったそうです。
残念ながら組合を辞めたからという理由で、あなたが出世できなくなるほど組合に権力はありません。
もしそんなに権力があるなら、ただ1人の例外もなく組合に入っています。筆者調べですが、組合に入っていなかった人でもちゃんと出世している人はたくさんいましたので、気にしなくても大丈夫だと思います。
そもそも役職付きになった時点で組合には在籍できなくなるはずです。
組合員をやめても特段問題なさそうというのはわかったので、組合員を辞めた際に具体的にどういったデメリットがあるのか見ていきましょう↓↓↓
デメリット①いざという時に後悔するかもしれない。
組合に入っていて恩恵を感じることはあまり多くないと思うのですが、あるとすれば、何かしら問題が起こったときだと思います。
具体的には、残業や超過労働、パワハラ、モラハラ等の問題に直面したときなどです。そういう時には同じ部署の人間や課長など直属の上司には相談しにくいこともあったりしますよね。
その点、組合は直接は関係ないので気軽に相談できるかとおもいますし、親身になって相談に乗ってくれると思います。また、実際交渉についても窓口となって力になってくれる場合もあるかと思います。
先ほども述べましたが、組合は弱い立場の人を孤立させないための組織だと思いますので、こういういざという時にこそ、組合員であることの真のメリットが生かされる瞬間だと思います。
とはいっても問題が起きない時の方が多いかもしれません。正直、生命保険に入っておくのと似たようなものだと思います。
(起こるかはわからないけど)いざという時に頼れるものがなくなるという点を考えるとデメリットだと思います。
『組合のサポートがなくても自分で解決できる』とか。『起こるかもわからない有事の時に備えて、組合費を払い続けるのは馬鹿馬鹿しい』とか。そういう人は組合を辞めてもデメリットではないと思います。
リスクマネジメントにはいろいろな考え方があると思うので一概には言えませんが、自分の判断基準にしたがって決めるの良いと思います。
デメリット②部署を超えた横のつながりが薄くなる。
自分が所属する部署だけでなく、他の部署にも数人顔見知りがいるだけで、案外仕事も円滑に進んだりしますよね。
組合の活動はそういった部署の垣根を超えた、横の人脈(つながり)を作るのにも一役買っていると思います。
私が行政職員だった時に、うちの課の公用車が出払っていて、隣の課の知り合いに無理言って何度か車を貸してもらったり、
公印を使用する決裁を急いでいて、顔パスでノールックで回してもらったりといろいろ融通してもらったこともありました。(名誉のために言いますが、普段はちゃんと確認してもらっていました。これまでの信頼と実績を担保に決裁してもらいました。)
役所あるあるだと思いますが、職場と家を行き来しているだけでは、他の部署の人たちとの交流が全くないので日々の仕事もつまらなく感じてしまいます。
単純に交友関係が広がらないばかりか、所属している部署に自分と同世代の職員がいなかった場合、仕事やプライベートなことで気軽に話をしたり相談できる人がいないというのが一番の問題だと思います。
組合の活動を通じて、横のつながりができればができれば、自分が所属している部署の外にも、頼れる存在ができ、より快適で円滑な公務員ライフが送れることでしょう。
そういった出会いがきっかけで、お付き合いに発展したり、結婚した例も少なくないです(筆者調べ)。組合を辞めたことによって、そういった部署を超えた横の関係が希薄になってしまうという点はデメリットではないかと思います。
デメリット③辞めてから少し時間が経つまではちょっと気まずい
正当な理由で辞めたにせよ、適当な理由をこじつけて辞めたにせよ、辞めたことに対して多少なりとも後ろめたさを感じるのが普通です。
同じ建物の中で仕事をしているわけですから、自分は組合を辞めたけれど、組合の活動で顔を合わせていた人や組合の幹部と偶然鉢合わせしたりすることもあると思います。
そういった際には気まずく感じるかもしれません。それが辞めたばかりの頃なら尚更です。ですが時間が経てば、じきにその感覚も薄れていくと思うので、慣れるまでの辛抱です。
また、組合員の活動を通して、仲良くなった仲間がいたとして、その仲間との関係性は組合の活動の中でのみ発揮されるものではないと思います。
組合の活動以外だろうが、他の活動だろうがあなたと仲間たちとの関係性は変わらないはずです。
あなたは組合を辞めただけであって、場所が変わったとしてもあなたとその仲間たちの関係性には何ら影響しないと思います。
ですが、組合を辞めたはじめの頃はそうも簡単に割り切れないと思うので、暫く気まずい空気を感じるという点はデメリットになるかもしれません。
まとめ
今回は労働組合脱退のデメリットは何か?というテーマで進めてきました。
まとめてみると
ポイント
・いざという時に後悔するかもしれない。
・部署を超えての横のつながりが希薄になる。
・辞めてからしばらくは気まずい。
という内容でした。
とここまで書いてきましたが、そこまでデメリットというデメリットもないなという印象です。
組合員でいることにメリットを感じないのであれば、辞めるのも手だと思います。
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ですが、大事なのはやはり自分の判断基準に従って結論を出すということだと思います。
皆さんの公務員LIFEがより良いものになりますように。
ではでは。