公務員関係

公務員の給料&等級表まとめ【年収や手当についてわかりやすく解説】

給料表の“級“とか“号“ってなに?

将来どれくらいの年収になるのか知りたい。

“号俸“について分かりやすく教えてほしい。

 

こういった疑問にお答えします。

 

 

 

結論

公務員の給与を計算する上でとても重要なのが給料表です。使い方をマスターすれば、退職時の年収も計算できてしまいます。

 

 

 

記事の信頼性

筆者は某県庁の行政職員(技術職)として3年間働きました。

主な担当業務は公共事業で、事業の計画をたてるところから実際に工事を発注して契約するのが主な仕事でした。

現在はブロガー、webエンジニア、ライターとして生きています。

それでは早速見ていきましょう。

 

 

そもそも地方公務員の給与はどうやって決まっているのか?

基本的に、地方公務員の給料は 給与=給料+手当 で決まっています。

出典:東京都人事委員会HP

 

手当については、扶養手当住居手当寒冷地手当などさまざまあります。これは引っ越したり、結婚して扶養家族ができたりなど、条件が変わらないければある程度固定です。

 

出典:東京都人事委員会HP

 

 

 

給料表って何だ?

給与を決める要素の一つである給料ですが、これは給料表というのを見れば簡単に分かります。

 

出典:東京都人事委員会HP

 

 

それ自体は各自治体の人事委員会が定めているのですが、この給料表を見ていく上でとても重要な概念が「等級」と「号俸」です。

 

給料表には主事係長などの階級に応じて1から4の等級が割り振られています。で、その等級の中には数十から数百の段階の号俸が設けられており、等級は昇格によって、号俸は在職年数や年間の人事評価によって変わってきます。

 

ここでちょっと質問なのですが、普段公務員をやっていて、普段昇給って意識することってありますか?

 

一番想像できるのは階級が変わった時ですが、階級に限らず実は年に一回は必ず昇給しています。(自治体にもよりますが1月1日か4月1日です。)

 

給与明細を見てみると“級“とか“号俸“とか書いてあるところがあると思います。そこが変わるので、注意して確認してみるといいと思います。

 

 

 

将来の年収はどれくらい?

さて、この給料手当によって公務員の給与は決まってくることが分かりましたが、

 

勘のいい人なら、初任給がわかれば退職時の給与や、任意の時点における年収がざっくりと予測できてしまうことに気がつくかと思います。

 

ここからは東京都職員を例にシミュレーションしてみたいと思います。

(なぜ都庁なのかという理由については、今回の記事を書くにあたっていくつかの自治体の給料体系について調べてみ多結果、初任給の号俸が不明だったり、そもそも給料表を公開していないところが散見されたのですが、都庁については基本、公開していてくれたのでサンプル例として使わせていただきました。)

 

2023年4月に大卒22歳で入社したと仮定して計算してみます。(今回のシミュレーションではびたびたの数字をはじきだすことを目的にしているわけではなく、ざっくりと計算しますのでご容赦ください。)

 

ちなみに算出する時点は30歳主任級の年収です。(既婚で妻は扶養に入っており、職場から徒歩5分圏内の賃貸住みと仮定します。)

 

大卒程度の区分としてはI類B区分に該当するようなので、初任給は1級29号で187,900円であることがわかります。

参考(東京都人事委員会HP):https://www.saiyou.metro.tokyo.lg.jp/pdf/saisin_shoninnkyuichirann.pdf

 

都庁の場合、27歳の年に主任級の選別試験があるようなので、そこを突破できたものとし給料表に基づいて算出すると、基本給は243,400円です。(昇給のペースは一般的な1年に4号級で計算していますが、これは人事評価によっても変わってきます。)

 

参考(東京都人事委員会HP):https://www.saiyou.metro.tokyo.lg.jp/pdf/saisin_kyuyomemo.pdf
https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00000375.html#e000000563

 

これに地域手当が0.2%上乗せで、かつ住居手当15,000円、扶養手当が6,000円となります。通勤費は3,000円なので、全て合算すると243,400×1.2+15,000+6,000+3,000=316,080円です。

 

これが給料月額に相当するので×12ヶ月で3,792,960円…①となります。

 

次にボーナスですが、令和4年6月時点で勤勉手当が1.025月分で期末手当1.200月分のようなので、それぞれ243,400×1.025=249,485円…② 243,400×1.2=292,080円…③となります。

 

よって年収は①+②+③=4,334,525円となりました。おおよそこんな感じではなかろうかと思います。ざっくりと計算してますし、途中間違っているかもしれないので悪しからず。

 

この計算のために必要な資料を集めている途中で、東京都の人事委員会で作成した年収シミュレーションを発見しました(笑)。そちらがより正確で間違いがないと思いますので、参考にしてみて下さい。(令和5年1月1日現在)

 

出典:東京都人事委員会HP

 

計算してみると、都庁の場合は、地域手当が多いなという印象ですね。他の都道府県と比べてそこまでボーナスは変わらない印象です。

 

 

 

まとめ

今回は 給料表について詳しく解説!というテーマで進めてきました。

 

まとめてみると

ポイント

・公務員の給与は給料+手当で決まっている。

・給料は給料表を見れば一目瞭然。将来の額も予測できる

という内容でした。

 

普段何気なく目にしている給与明細ですが、重要な情報がたくさん載っていたりします。

 

特に号俸については、昇給のペースによって生涯もらえるお金がだいぶ変わってきます

 

人事評価にも気をつけつつ、着実に昇給目指して頑張って行きたいですね。

 

ではでは。

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